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子どもの「死」の理解

子どものもの考え方の特徴と死の理解

子どものもの考え方の特徴と死の理解

2歳まで

「死」そのものの理解はできないのですが、自分の身近で大事な人が「いなくなる」「自分の前からいなくなった」ということはわかります。
身近なこととしては「人見知り」というのはその一つの反応です。
1歳近くになると自分にとって大切な人とそうでない人を区別できるようになります。

自分にとって大事な人が、そばを離れることや不在となることは、子どもにとっては大きな不安となるために見知らぬ人を見ると不安げな表情を見せたり、母親がそばを離れようとすると泣き叫んで抵抗しようとしたりといった様子を示します。
これは、子どもにとって身近で大事な人と他者を見分けることができるようになることの成長の表れでもあります。

この時期の子どもにとっては「死」そのものは理解できないかもしれませんが、大事な人、頼りにしている人がそばを離れたということには、気づき、大きな不安と混乱を示すことは理解しておきましょう。

幼児期(就学前まで)

この時期は、「死」を一時的なもの、可逆的なものとしてとらえます。
幼児期前半では、一時的な眠りと区別できず、「おじいちゃんは、いつ起きるの?」「いつ帰ってくるの?」などの言葉を発することも少なくありません。そのため、近いうちに戻ってくる、帰ってくると考え待ち続けているということもあります。また、どうすれば戻ってくるのかということを考え、そのための行動を起こしたりします。

また、この時期の思考の特徴としては、自己中心性といわれています。これは、まだ物事をいろいろな側面や見方では考えられないため、自分の物事のとらえ方をすべてとして考え行動することになります。たとえば、自分が悪いことをした結果、お母さんが死んでしまった、いなくなってしまったなどと考えることもあります。「よい子にしていたら帰ってくる?」「悪い子だから、どこかにいちゃったの?」などの表現に見られるものです。

死や別れについて誤解などないように子どものわかる範囲で伝えていくことが大事な時期となります。

学童期

10歳頃には、大人と同じような「死の理解」ができるようになるといわれています。
大人と同じような死の理解とは、「生き返らないもの」「誰にでも必ず起こるもの」「誰もが避けられないもの」などの死の持つ特徴についての理解です。

「死」が不可逆的なものであることや誰にでも起こるものであることは理解できるようになります。
但し、自分にも起こるものであるということには、学童期前半では十分に考えが及ばず、遠い出来事としてとらえがちであるといわれています。
これは、子どもの経験によっての違いはもちろんありますが、具体的な出来事を通して説明することで、死の問題も具体的で論理的に考えられるようになっていきます。死の問題に関心を寄せる時期でもあります。

この時期の別れは、特にその理由などについてどうして、なぜ死んだのか、これから先どうなるのか、死んだらどうなるのかなどを知りたいという思いを強くもっています。
出来事を丁寧に伝えることは大事な時期といえます。

思春期

死の理解に関しては、現実に即した形で死について理解できるようになります。
死は普遍的で、不可逆的であり、医学的な肉体機能の停止であることが理解できるようになります。
自らの死については、恐怖や拒絶を示す時期でもあります。