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グリーフケアに関する本の紹介
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喪失とグリーフ(悲嘆)

喪失、グリーフとは

人は、生きていく中でさまざまなものを失うという体験を積み重ねています。たとえば、愛する人や家族を失う、仕事を失う、立場を失う、家を失う、お気に入りの物を失う、事故や病気で体の一部を失うなど、心、体、物を問わずさまざまな出来事や体験を通して何かを失うという体験をしています。

このさまざまな何かを失うこと(喪失)は、人の心に悲しみ、傷つき、痛み、怒りなどといったあらゆる感情を生じさせることになります。
この喪失による沸き起こる感情や身体的反応といった個人的な体験がグリーフといわれています。

グリーフは悲嘆、悲しみと訳されますが、グリーフがもつ意味には短期的な感情の反応だけではなく、喪失を体験することを通して、喪失そのものを自分の人生に取り込むプロセスをも含むといわれています。
死別によるグリーフについてウィリアム・ウォールデン(Worden,J.W)は、現実を受け入れること、死に伴うことによって感じることを体験する(悲しむこと)こと、亡くなった人がいない状況を再構築していくことであり、それが課題であるということを述べています。

子どもの喪失とグリーフへの理解を深める

身近で大切な人との別れによる喪失や悲嘆については、近年ずいぶんと関心が 寄せられ、そのような体験をしている方への理解やサポートの大切さも語られることが多くなってきました。

ところが、子どもの喪失体験や悲嘆についての理解や支援は、まだまだ十分といえないのが現状です。子どもにとっても、大事な人との別れは大きな喪失であり、悲しみの体験なのです。そして、子どもはそのような体験を通して成長している存在であることを理解し、子どもたちにどのようなサポートが必要なのかを考えることが大事となります。そして、それは子どもの成長を助けることつながると考えています。